医者

精神科と心療内科で精神的な安定を得る【悪化させないための治療法】

心的外傷後ストレス障害

女性

心的外傷後ストレス障害は、英語でPostTraumatic Stress DisorderとよばれPTSDと略される精神科や心療内科で扱われる病気です。ヒトは虐待・強盗・強姦・交通事故や自然災害などの恐ろしい出来事であるトラウマを自分が経験したり周囲のヒトが体験するのを見たとき、身体的な危害だけでなく精神的なショックとストレスを受けます。PTSDとはこれらのトラウマがなくなった後でも、体験したときと同じようにストレスを感じて恐怖感を持つ障害のことです。PTSDはどの年齢でもおこります。PTSDの症状には、再体験症状・回避症状と過覚醒症状があります。再体験症状とは、日常見聞きするトラウマに関連する言葉や出来事からトラウマのことを思い出して動悸がしたり恐怖感を覚えたり悪い夢を見るなどの訴えです。回避症状は不安感やうつ的な気分になるため事故を体験した場所や関連のある行事などを避けることです。過覚醒症状とは、神経過敏・緊張感・睡眠障害・怒りや過食などの訴えです。PTSDではこれらの症状が、トラウマ後の3か月以内に始まり1か月以上続きます。

精神科医や心療内科医は、精神的なトラウマを体験した患者さんが再体験症状・回避症状と過覚醒症状の全てを少なくとも1か月以上続けて持っている場合にPTSDと診断します。PTSDの患者さんは、うつ病やパニック障害などの不安症状を伴うこともあります。精神科や心療内科では、PTSDの治療として認知行動療法がおこなわれます。認知行動療法のうちで良く用いられる長期曝露療法は、精神的トラウマに関係のある考えや感情をひきおこす状況をくり返し思い出して苦痛を減らすことを学習する治療法です。この方法ではまずPTSDがどんな病気でどんな症状をだすのかを学習します。次にリラックスするための呼吸法について学びます。そして過去に体験した精神的なトラウマを思い出したり、トラウマがおこった場所を訪ねたりします。トラウマについてしっかり話し合い、トラウマに関する思い出をコントロールする方法を獲得します。精神科や心療内科では、必要に応じて合併する不安症状やうつ状態に対する精神安定剤や抗うつ薬も処方されます。